Battleship(バトルシップ)

バトルシップとは戦艦のことである。 

 

世界14カ国の海軍将兵2万人が参集する環太平洋合同演習(RIMPAC)がハワイ、パールハーバー近くで開催されていた。 

 

その時、宇宙人がハイパーテクノロジー兵器で地球にやってきた。 

途中で人工衛星と衝突した通信機は、お約束通り香港を直撃し、残りはハワイ沖に着水した。 

 

調査に向かう3隻の駆逐艦は、バリアーによって外界と遮断されてしまう。たった3隻で戦わなくてはならないのだ。 

米軍2隻、海上自衛隊の護衛艦妙高の運命は? 

 

 

一番のクライマックスは書かないで置こう。 

 

日本的に言えば、最大のピンチに「こんなこともあろうかと整備を済ませておいた」戦艦ヤマト(あえてカタカナにしてみた)が敵を殲滅するような展開・・・のような感じかもしれない。 

 

アメリカの男の子が大好きなもので固めたような映画であり、日本の男の子もかなり楽しめる。 

ベテランに対する思いが日本は弱い。 

アメリカにはベテランズ・デーがあるくらいなのだ。 

ちなみに、ベテランとは退役軍人のことである。 

 

これも日本的にすると、電車が動けなくなったので、博物館のSLを国鉄OBが動かしてピンチを脱するようなものだ。 

ほぼネタバレだが・・・ 

 

 

特筆すべきは日本の立場である。 

最初は反目しあっていた主人公と自衛隊のナガタだが、信頼しあうようになる。 

旗の位置だって、日米が真ん中だ。 

セリフに日本語もあり、ミフネ並みの待遇である。 

また、昔あったような、日本人が観て違和感を感じる部分もない。 

 

逆に、漂流物に対し「中国人(のカーゴ)?」とか、攻撃(バリアーに衝突だが)されて「北朝鮮だ」などと言っている。 

 

この理由として、ひとつは真珠湾攻撃が過去のものであり、今は重要なパートナーだということがある。 

戦争は終わった、The War is Over なのだ。 

 

もうひとつは、日本が映画興業に占める割合が高いことにある。 

 

アメリカ映画興行収入の3割がアメリカ、2割強が日本であり、半分以上を2国で稼ぐのだから当然だろう。 

「スピード・レーサー」はタツノコプロの「マッハGoGoGo」の実写化だが、予想の通り大ゴケした。 

日本人が観ても面白くない出来だったからだ。 

というか、アニメからの実写化で成功したものの記憶がないのだが。 

 

DVD・ブルーレイの収益も日本は高い。 

中国・韓国では海賊版や違法ダウンロードが多く、ほとんど収益が得られないそうだ。 

上映時も上映後も、日本のマーケットは無視できないのである。 

 

 

日米の軍事演習が実際に行われている。 

尖閣諸島問題にからんだものだろう。 

ただ、この映画を観てから竹島の姿を見ると、何となく似ているように思う。 

ともあれ日米の演習の際に、「バトルシップ」を観ると演習もスムーズに行くのではないだろうか。 

 

 

中国や北朝鮮・韓国が観ると不愉快な映画かもしれない。 

 

だが、日米の男の子なら絶対に楽しめる作品である。 

お約束のオンパレードで、男の子の好きなもの全部入りなのだ。 

もちろん女性も活躍するし、ラブコメ的な要素もあり、多分楽しめるだろう。 

 

何やら海上が騒がしいが、空母や駆逐艦がどういうものが観ておくのもいいかもしれない。 


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