映画「パンダコパンダ」のこと

ぐっと古いアニメである。 

1972年末と73年春に公開された短編で、DVDでは1枚に収めてあり、レンタルもされている。 

日本アニメ史においては重要な作品だ。 

ちなみに、私はリアルタイムに劇場で観ている。 

 

時はパンダブーム。 

ボツになっていた企画が、上野にパンダがやってきた途端に再浮上したのだ。 

原案 脚本 画面設定、宮崎駿。 

演出、高畑勲。 

作画監督、大塚康生、小田部羊一。 

 

この作品の製作は東京ムービーだが、製作協力がAプロダクション(シンエイ動画)である。 

東映動画に勤めていた彼らだったが、「長靴下のピッピ」製作のためAプロに移籍したが、原作者から了解が出なかった。 

このときにルパン三世ファーストシリーズのテコ入れとして参加した。 

で、その頃に作られたのが「パンダコパンダ」である。 

なので、山田康雄が声優として参加しているのはルパン繋がりかもしれない。 

この作品のミミ子を担当した杉山佳寿子は後に「アルプスの少女ハイジ」でハイジを担当した。 

高畑監督は、この作品があったから杉山さんにお願いできたと言っている。 

そのあたりの話は、レンタルDVDの得点映像に対談が収録されている。 

 

その後は、ズイヨー映像(日本アニメーション)に移籍、テレコム・アニメーションフィルム(東京ムービー新社内)に移籍。 

テレコム移籍は「ルパン三世 カリオストロの城」作成のためである。 

更にその後は、ご存知、スタジオジブリにて活躍する。 

 

 

この作品を見ると、「となりのトトロ」を彷彿とさせる場面がいくつもあるだろう。 

パンダ自体が、なんとなくトトロである。 

大雨の洪水は「崖の上のポニョ」のようだ。 

長靴下のピッピの設定も取り入れ(高畑監督談)、後の作品にもつながった作品なのである。 

 

子供にゆっくり・じっくり観てもらえるアニメとして作ってある。 

今の子供にはどうだろうか。 

あまり毒されていない小さなうちに見せた方がいいかもしれない。 

ともかく、観ていないなら観ておかなくてはならない作品である。  


映画「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」のこと  <前 : 次>   映画「名探偵登場」のこと